自由民主党 三重県支部連合会

2025年05月31日

北朝鮮拉致被害者問題全国一斉街宣活動&大空幸星講演会

令和7年5月31日 
我々、自民党三重県連青年局・青年部・学生部は北朝鮮拉致被害者問題を風化させないため、全国に先駆け一斉街頭行動を行いました。
当日は、党本部・大空幸星学生部長も加わり、強風の中行いました。

「拉致問題は、人道上の問題であると同時に、国家としての尊厳に関わる課題です」と訴え、

「一人の政治家として、そして一人の人間として、絶対にこの問題の解決を諦めない」と力強く語られました。

「拉致」という言葉自体が過去のニュースのように感じている若者も少なくありません。教科書でしか知らない、あるいは一度もニュースで見たことがない、という人もいるでしょう。

しかし現実には、拉致被害者の方々は今もなお北朝鮮で自由を奪われ、日本の地を踏むことも、家族に会うこともできないままです。ご家族の方々は何十年という時を「帰りを待ち続ける」という苦しみに耐えておられます。この問題は、「今も続いている」現在進行形の人権侵害なのです。

だからこそ、私たちが声を上げなければならないのです。時代が進み、世代が移り変わっても、拉致問題が「誰かの昔話」として風化してしまってはならない。これは国家の責任であり、同時に市民一人ひとりの良心と想像力の問題でもあります。
政治や社会問題に対して「無関心」と見られがちな若者ですが、私たちだからこそ伝えられることがある。未来に責任を持つ世代として、私たちには果たすべき役割があるのだと、改めて感じました。

大空幸星 特別講義  「望まない孤独のない社会の実現に向けて」

大空先生は、若者の自死の増加や引きこもりの支援、そしてその支援者に対する制度的なサポートの必要性など、非常に幅広いテーマをわかりやすく、お話しくださいました。
その中でも特に印象的だったのは、「孤立」と「孤独」は似て非なるものだ、というお話です。これまで多くの支援政策や議論では「孤立」がキーワードとして扱われてきました。たしかに、物理的に支援の手が届かない、関係性のネットワークが完全に断たれてしまっている「孤立」状態への支援は重要です。しかし、大空先生が指摘されたのは、現代の日本では「孤立」はむしろ少数派であるという現実です。
「家には家族がいる」「友達もいる」「先生もいる」──それでもなお、誰にも理解されていない、心の中はずっと一人ぼっちだと感じる。そうした「孤独」に苦しむ人が、特に若い世代を中心に、年々増えているとのことでした。

表面的にはつながっているように見えても、深いところで誰ともつながれず、孤独の中で心を病み、そして命を絶ってしまう。そんな若者の現状に対し、大空先生は真摯に向き合っておられました。
私が特に心を動かされた言葉は、
「問題を“問題”として処理しようとするのではなく、“ひとりの人”として見ること。」というものでした。
この言葉にハッとさせられました。

支援の現場でも、社会の中でも、ついつい「引きこもり」「若者の自殺」「メンタル不調」など、問題をカテゴライズして捉え、何らかの“解決策”や“処方箋”を当てはめたくなってしまうことがあります。でも、それでは本質は見えてこないのだと、大空先生は語ります。
SNSが発達し、情報があふれかえる現代。比較や孤独感、劣等感は無意識のうちに深く若者の心を蝕みます。だからこそ、そこにいる“ひとりの人”に心を寄せ、理解しようとすることが、何よりも大切なのだと感じました。
講演を聴きながら、私は「私たち若者こそ、目を背けてはいけない」と強く感じました。


孤独に苦しむ人を、遠くの“社会課題”として見るのではなく、すぐ隣にいる誰かの現実として捉えられる感性を持つこと。
それが、“望まない孤独のない社会”への第一歩なのだと思います。
最後になりますが、お忙しい中、三重県まで足を運んでくださり、そして貴重なお話をしてくださり、大空先生本当にありがとうございました。この講演を通して得た気づきを、これからの言葉と行動に変えていけるよう、日々を歩んでいきたいと思います。