令和7年5月24日
2日目は、有志で国会見学に行きました。
衆議院議場では、同行していた青年局長代理・神谷政幸先生から、参議院との違いについて教えていただきました。たとえば、椅子の色が異なることや、コロナ禍以降、参議院では一つおきに着席していることなどです。中でも特に印象的だったのは、参議院では法案成立時に、机に備え付けられたデジタル投票機を使って採決するということでした。起立による採決がないため、あっさりと結果が出てしまい、盛り上がりに欠けるのだそうです。
見学中には、衆議院予算委員会の会場や議長応接室なども訪れ、実際に議長席や総理大臣の席に座るという貴重な体験ができました。テレビでよく目にする予算委員会の場に、学生部の一同は興奮し、それぞれが役職になりきってロールプレイをして楽しみました。
また、建築面でも多くの発見がありました。中央玄関すぐの場所には天皇陛下の御休所があり、その前にある木造の仕切りには「貴族院」の文字が刻まれていました。さらに石材に注目してみると、「琉球石」にはサンゴや巻貝の化石が見られたり、「ビアンコカララ」(ピサの斜塔にも使われている大理石)も用いられていました。調べたところ、国会議事堂建築当時はすべて国産の石材にこだわっていたものの、平成以降の改修では一部に外国産が使われているとのこと。今回の見学を通して、そうした背景にまで触れることができました。
その後、自民党本部に移動し、まず政調会長・小野寺五典先生のご講演をお聞きしました。講演は20分ほどと短く、「あれ?」と思っていたところ、先生は私たち学生部の意見を聞きたいとの意向で、残りの時間を質疑応答に充ててくださいました。その姿勢に多くの学生が感銘を受け、次々と手を挙げて質問し、時間いっぱいまで意見交換を行うことができました。小野寺先生が研究者出身ということもあり、党の政策だけでなく、研究業界や農業分野に関するお話まで幅広く伺うことができ、大変勉強になりました。
昼食休憩を挟み、今回のメインイベントである「政策プレゼンコンテスト」が始まりました。
テーマは「地方創生」で、各県連が5分間の持ち時間で発表を行います。私たち三重県連学生部は、沖縄、愛媛、福岡の各県連と同じグループで予選を戦いました。
結果としては、惜しくも予選敗退となりました。4年目にして初の予選突破成らず、3位・3位・5位・予選落第。。。。
自らの無知・無能・無見識さを嚙み締めました。
全県連が地方に根差した内容で、点差は非常に僅差でした。と思いたい。。。。
私たちはプレゼンの練習や質疑への対応にも十分に準備してきたため、自信を持って臨んでいた分、敗退が決まった瞬間はショックで、
ふんぞり返って、自分達が出来る大学生のつもりでいたので、しばらくは現実を受け入れられず放心状態でした。
結論からすれば、認識不足、準備不足。正に井の中の蛙、大海を知らず、ただ天の高さを知る。
大反省点だらけに感じました。
続いて本選には、石川、北海道、愛知、福岡、神奈川の5県連が進出しました。予選敗退の悔しさを抱えつつも、各県連の発表内容やプレゼン力、緻密な準備には圧倒され、次第にその魅力に引き込まれていきました。実体験を盛り込んだ発表、会場を沸かせる演出、費用まで詳細に計算した現実的な政策提案など、どれも学ぶことばかりでした。
とはいえ、やはり「自分たちもこの全国の舞台に立ちたかった」という思いが強く残りました。来年こそは本選出場、そして優勝し、トロフィーを三重に持ち帰りたいです。
激戦の末、優勝は石川県連でした。一人で全国協議会に参加していたにもかかわらず、練り込まれた、わかりやすく魅力的なプレゼンで、全国の注目を集めていました。本当におめでとうございます。
正直、あのプレゼンを見たら、三重県連のプレゼン恥ずかしくて出せません。PWPの段階で既に敗退な感じでした。
その後、横田めぐみさんの双子の弟・横田拓也さんから、北朝鮮による拉致問題についてお話を伺いました。北朝鮮国内で撮影されためぐみさんの写真を目にしたとき、私自身も強い衝撃を受けました。光を失った目、笑顔のない表情――その姿からは深い悲しみが伝わってきました。
事件の発生から警察による捜査、全国への情報拡散に至るまでの経緯、そして今もなお続く拉致問題への取り組みを伺い、胸が締め付けられました。「最も罪深いのは拉致を行った北朝鮮だが、自由な日本で何もしないことも同じくらい罪である」という言葉には、深く考えさせられました。これは、拓也さんが米国の職員からかけられた言葉だそうです。
当たり前の日常が一瞬で奪われる現実。その理不尽さを前に、私も街頭活動などを通じて、多くの人々にこの問題を伝えていきたいと強く思いました。
閉会式では、中曽根青年局長よりご挨拶があり、全国学生部協議会は幕を閉じました。印象的だったのは、「我々は自民党内で最年少の組織であり、与党内野党である」という言葉です。世間の風当たりが厳しい今だからこそ、私たちが声を上げて変えていかなければならない。その情熱に胸を打たれました。
2日間を通じて、同世代の仲間と触れ合い、学び、刺激を受けたことは非常に貴重な経験となりました。今後、三重県学生部としてもさらに意識を高く持ち、活動に励んでいきたいです。
ありがとうございました。