自由民主党 三重県支部連合会

2023年11月12日

第5回 三重政治大学院   衆議院議員 小倉將信

令和5年11月12日

三重政治大学院は前青年局長でこども家庭庁の小倉将信先生に講演していただきました。

内容としては、こどもやその家族の支援制度に関する話をして頂きました。

ニュースでは批判的な意見が多く、どのあたりが異次元の少子化対策なのかと言われていましたが、実際にお話を聞いてみると、生まれてから成人になるまでの過程における必要なお金についての制度が網羅されておりメディアで言われているような批判的なものは感じませんでした。むしろ、いじめなどの昨今一層に問題視されている事象に対してのケアもしている網羅的な政策であると感じました。

 

今回の講演を通して子供の意見表明権という言葉を初めて知りました。

これは子供の権利条約第12条において規定されているもので、子どもが自分自身に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利のことです。

選挙権を持たない子供にとって、政治などはただ指を咥えてみていなくてはなりません。しかし子供にも考えはあり、言いたいことはあります。それらを汲み取るためにできたこの条約は非常に良いと感じました。しかし、そもそもこの制度を知らない人は多くいると思います。この制度を利用すれば声を上げることができる人が知らないがために声を上げることができない子供がいるのは非常に残念であると思います。現状どうなっているかわかりませんが、年に数回、子供の意見表明権に関する授業を開催すると子どもは声をあげやすくなると思いました。他にも、世の中を不満や疑問点を授業内でディスカッション形式をとることで子供の発想力、思考力の成長にもつながると感じました。この条約について広く知ってほしいと感じました。

 

私が印象に残っている点としては、出産を保険適用内にすると、高度技術の医療の病院に集中する可能性があるというものです。

これにより、保険適用内になる前は値段が高いという理由で敬遠されてきた高度医療の病院に誰でもきてしまい、難産の人が必要な医療を受けることが出来なくなってしまう場合があるというものです。ネットで調べてみたところ出産には平均して50万のお金かかるそうです。これを若い夫婦が出すにはあまりにも痛手であります。その出産費用に保険が適用されると金銭的理由で出産を敬遠していた人たちが出産行いやすくなる、環境づくりというのは非常に良いと感じました。

しかしながら前述させていただいたとおり、高度医療への一極集中による、難産の妊婦の人がしかるべき医療を受けることができなくなってしまうという問題は考えていかなくてはいけない課題であると感じました。

 

他にも伴走型支援についてなど様々な制度について丁寧にしていただき、これから日本を担っていく私たちに深く関係していくことばかりでした。

 

私たち学生部からいくつか質問させていただき、それらについてわかりやすく説明していただきありがとうございました。

最後になりますが、小倉先生お忙しい中三重に足を運び講演をしてくださりありがとうございました。