自由民主党 三重県支部連合会

2023年10月14日

第4回 三重政治大学院 講師 小名木善行

令和5年10月14日(土)
政治大学院代4回の講義が行われました。本日は國史啓蒙家の小名木善行先生をお迎えし、「日本の歴史の重さ、皇室の重要性、日本人の誇り」をテーマにご講演をしていただきました。


三重での公演は2回目であり、前回いらっしゃった時には崇神天皇を中心に日本と皇室の歴史についてお話しいただきましたが、今回は現在の社会問題と照らし合わせて、日本人がもともと持っているアイデンティティや国家観というものについてお話しいただきました。


ガソリン税の税制度の問題点や、歴史教科書の問題など様々な社会の課題がある中でそれを財務省や文部科学省に責任を押し付けてしまう今の日本は危険だとおっしゃっていました。「日本は終わりだ。」と悲観的になり環境や他人のせいにするのではなく、憲法十七条の「必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)ふ」のようにみんなで話し合い、根本の原因は何なのか、どうやってこの課題を乗り越えていくかを考えていくことこそ重要なことであり、元来日本人が持っている精神だともおっしゃっていました。


また、特に印象に残った話として、本来日本が行なっていた地理・歴史教育が、単純に知識を詰め込むだけでなく、地名がなぜそのような名前になったのか、その出来事がなぜ起こったのかを「考える」ものであったことでした。現代では学習範囲の拡大でなかなか「考える」時間を取るというのは難しいのかもしれません。

それでも、現代では自分を含め知識はあるのに発展させていける人が少ない中で、戦後に押し付けられたものではなく我が国がもともと持っていた教育をもう一度取り戻す必要があるのではないかと強く感じました。


バブル後の失われた10年を経て産まれた私としては、散々「日本は終わりだ」という言葉を耳にしてきました。その中でいつしか物事を悲観的にしか捉えない考え方が刷り込まれていました。しかし本講演を聞いて、今の日本の状況から将来を自分達がしっかりと未来について考えることこそ大切なんだと気づかされました。


最後にはなりますが、現代の課題や日本のあるべき姿を歴史から学ぶことができる素晴らしいご講演をありがとうございました。