令和5年9月9日
三重政治大学院3回目は参議院議員の和田政宗先生にご講義いただきました。
内閣府大臣政務官のご経験から、日米首脳同士の関係についてのお話や世界において日本がどのような立ち位置なのかといったお話をしていただきました。また、平和構築のために日本はどのようなリーダーシップを発揮する必要があるのかについて、歴史的背景を踏まえてお教えいただき、実のある話ばかりで大変勉強になりました。
今回のテーマは「日本外交と平和構築 ~今こそリーダーシップを~」で、和田先生は一貫して、他国との関わりで日本はリーダーシップを発揮するべきだという内容をお話しされていました。
安倍内閣総理大臣とトランプ米大統領との関係は、これまでの日米ではありえないほどお互い仲が良く、対等の立場で物事が言えるほどでした。
例えば米国大統領専用に外国首脳として初乗車したり、電話首脳会談では、トランプ大統領がお話に盛り上がってしまい、初めて日本側から電話を切ったという裏話をお聞きすることができ、興味深かったです。そんな仲の良さのおかげで、トランプ大統領が日本の会見に出席したり、拉致問題について協力する姿勢を世界に見せたことで他国にとって大きな抑止力となったというお話が一番印象に残っています。
90分間のご講義の後、質疑応答の時間では質問が絶えないほどの盛り上がりでした。実際私も、アメリカ頼りにならなくともリーダーシップを示すことができるのかという質問をさせていただきました。
和田先生は、アメリカに依存してしまっている日本でも防衛力や経済力を高めることで示すことができる。
思いは同じなので共に頑張りましょう。などとお答えいただきました。
他の質問にも具体的でわかりやすい回答をされていて、皆さん満足していました。かつて防衛力の高さから鎖国ができた日本。先祖ができたのなら、現代の我々にできないはずはない。実際TPP11で各国を取りまとめられたのだから、将来日本がリーダーシップを発揮することは難しくはないと感じられた一日でした。
最後になりますが、日本の外交について考える大変貴重な経験をさせていただきました。和田先生、三重政治大学院にお越しいただきありがとうございました。