令和6年3月9日
三重政治大学院の第八回目が行われ、衆議院議員の小林鷹之先生が講義をしてくださいました。とても勉強になる話ばかりで講義の二時間はすぐに終わってしまいました。
講義内容としては主に日本の経済安全保障についてお話していただきました。
私は国家戦略には経済と安全保障が根幹となっていてそれらを支えるのは教育と技術革新だとおっしゃられていたのが印象的でした。
経済安全保障には経済を自律させることが大事だとおっしゃられました。
新型コロナウイルス感染症が流行り始めたころマスクがなくなるということがありました。
マスクの生産を他国に依存していたためいざ必要になったとき輸入できなくなってしまったのでマスク不足になったのです。
その事件を受けて政府はマスクのような必需品を生産する企業に補助金を出して自給できるように対策しています。
小林先生は経済安全保障には日本を他国にとって不可欠な存在になることが大事だとおっしゃられました。
これは他国を経済的に従属させるということではなく、あることをするには日本が不可欠であると他国に思ってもらうことです。
国際的な競争力を上げ、信頼されるようになることが大事ということです。
かつて日本の半導体産業は世界シェア1位を取るなど国際的競争力の高い分野でした。
しかし今日の日本の半導体産業は弱体化し競争力を失ってしまいました。
そこで政府はもう一度日本の半導体産業を復活させるために熊本に世界最大手である台湾のTSMCを誘致したり、新しくラピダスという半導体企業を立ち上げるなどをしています。
また小林先生は日本のサイバーセキュリティについてもお話ししてくださいました。
日本のサイバーセキュリティは脆弱でありその改善のためには民間企業との連携が欠かせないとおっしゃられました。具体的には民間の製品がサイバー攻撃への対策ができているかをチェックしたりするそうです。
そしてサイバーセキュリティ関連の法整備を進めることも大事です。
現在の日本にはそのような法律が存在していないため、何かあっても政府が動くことが難しいそうです。一刻も早い法整備が求められています。
最後になりますが、関東からわざわざ三重まで足を運び講義をしてくださりありがとうございました。