冒頭、中曽根青年局長から挨拶が有り、今の難しい政局や国内外の情勢などの説明が有りました。
前回、下野した時よりもさらに難しい状況だと、緊張感をもって活動をお願いしたいとの事でした。
講演会は3部あり。
藤崎一郎元在米国特命全権大使 トランプ 2.0 と日本
小峰隆夫 大正大学教授 人口減少下の日本経済と地域
㈱カエカ様 伝わる話し方。
などの講習を受けました。中でも(株)カエカ様の話し方の講習は、マイクを握る機会が有る方々には大変勉強になる講演会でした。
三重県連学生部は近くにある靖国神社に参拝しました。靖国神社は明治付近以降の対外戦争などの国事に殉難した先人たちが祀られている神社であるので、議員の先生方が参拝すると度々議論を巻き起こす神社です。そんな神社に私は初めて参拝しました。
私は第二次世界大戦の概要をそれなりに理解していることもあって、これまで行く機会のなかった靖国神社に参拝できることは感慨深いものでした。
靖国神社には戦没者についての展示が多くありました。特攻をする前の家族への手紙や、戦地へ赴く前に銃後に残した家族への手紙などがありました。どれも送り主の大切な人への強い想いがこもっていました。検閲があったはずなので、本当の気持ちは手紙に書かれていないのかもしれませんが、それでも限られた表現の中で充分すぎる気持ちが込められていました。なぜ彼らが戦地に出征し、死ななければならなかったのかと考えさせられました。
日本における第二次世界大戦の動きについての資料の展示もありました。日本の東南アジアや中国、太平洋での作戦行動についていることができるものでした。ここでは日本が真珠湾攻撃と同時に香港、シンガポール、フィリピン、インドネシアに攻撃を仕掛けていたことや日本軍の攻勢は意外とすぐ終わっていて戦争中盤くらいから守勢であったこと、アラスカ方面でも激しい戦闘が行われていたことなどが知識として新たに得ることができました。こうしてみると日本は世界の半分以上を敵に回して戦争をしていたことがわかります。
戦争で使用された道具の展示もありました。戦地に残された兵士たちの水筒や乾パンなどの展示がありました。当然のことではありますが、兵士にとってこのような補給や道具は命同然であったと思います。ですから軍隊は補給を考えながら兵力を配置するわけです。
しかしながら、補給が十分に届いていない地域もありました。東南アジア地方での作戦では補給が軽視された作戦がありました。行軍の際に牛や羊などの動物に荷物の持たせて運び、食料としても運用するといった一見よさそうであるが、実際には動物は動かず、動物たちは進軍途中で部隊から切り離すことになるなど、散々なものでありました。兵士たちは前線で飢えや渇き、さらに病気と闘いながら連合国軍とも戦わなければならないという地獄の中にいました。そんな地獄の中で散っていった先人たちに私はかける言葉も見つかりません。本当にお疲れ様でした。
最後に、戦没者の遺骨及び遺品回収のプロジェクトについての展示を見ました。第二次世界大戦後、日本国政府及び関連団体はたびたび戦没者の遺骨及び遺品回収のプロジェクトをやってきました。この成果もあって約半分の戦没者の遺骨の回収を達成しています。この調子でより多くの方々の遺骨が回収されることを願っています。
日本における第二次世界大戦の部隊は南洋諸島や沖縄を除くほとんどが日本国外に集中しております。ですので戦没者の遺骨及び遺品回収を回収するためには、戦場となった国々の協力が欠かせません。祖国で軍事作戦を行った日本の回収活動を許可してくれた関連諸国の器の広さ、日本国政府による関係改善の努力は賞賛に値すると思います。戦没者が安らかに眠れるようにも、この平和な日本を維持していかなければならないと感じました。