2月12日は、参議院議員であり、またご自身のYouTubeチャンネルでもご活躍中の青山繁晴先生をお招きし、政治大学院が開催されました。
テーマは「『ぼくらの祖国』の持つ意味」。
憲法9条の戦争の放棄、ならびに戦力の不保持について、昨今のウクライナ問題や中国の外交など国際情勢を交えながらお話してくださいました。
戦前当時の日本政府による外交の失敗によって現在の「防衛手段を持たない」日本が作られたこと、また戦争によって世界のトップに立ったアメリカが、イラク戦争により国民の大きな反戦感情を買い、バイデン大統領の外交方針に大きな影響を及ぼしていることがわかりました。
また、日本近海に多く眠るメタンハイドレートといった資源などにも触れながら、日本の高い技術力をお話してくださいました。
特に日本海の海底に眠る大量のメタンハイドレートを利用できるようになれば、日本の資源不足の問題が一気に解決されるだけでなく日本が資源輸出国になり、さらに温室効果ガスであるメタンを気中に放出することも防げるため、地球温暖化の防止にもつながる、まさに一石二鳥なお話も聞くことができました。
また、これらの海底資源を採掘することができる技術力を持つのは現時点では世界で日本だけということもお話されており、シンクタンクで活躍されている青山先生の専門的なお話を伺えました。
青山先生がジャーナリストとして現地を回ったからこそのお話を、時にユーモアを交えながら、時に熱く話されるのを聞くことができました。パレスチナやイラクなどの戦地に取材に行った際に触れたアメリカ軍の兵士との話や、北朝鮮による拉致被害者などの話を、汗を流しながら臨場感たっぷりに熱弁されている様子が印象に残っています。
その中でも特に印象に残っているのは、冒頭に話された「国会議員は人のために命を捧げられる人物だ」というお話でした。青山先生の矜恃がすべて込められていたと思い、感激しました。
ぼくらの祖国、日本を守るためには暴力の手段を持つことではなく、また無抵抗でいることでもなく、抑止力を持つことが必要だということがよくわかりました。
僕たち学生部にも次々とご質問をして頂き、タジタジでしたが(笑)記憶に残る貴重な講演を聴かせて頂きありがとう御座いました。byこうすけ