令和6年4月13日
三重政治大学院の第9回目が行われ、経済アナリストの森永 康平さんが講義をしてくださいました。とても勉強になる話ばかりで講義の二時間はすぐに終わってしまいました。
私は「税金はお金を集める目的で行ってない。」とおっしゃっていたことが印象的でした。
私は今回の話を聞くまで、「税金を集める=国の財源を確保すること」だと思っていました。財源がないと国はお金がなくなってしまうと考えていたためです。しかしお金を発行しているのは日本で、極論無限にお金を刷れば財源や税金は必要がないです。
しかし本当は、何らかの意図を持って税金が設けられているのだと森永先生はおっしゃっていました。
例えば、所得税であれば所得の格差をなくすため。関税であれば日本の製品を買ってもらうようにするため、など財源を確保するためではなく、税金によって意味があるものだと説明してくださりそれがとても印象に残っています。
他にも考える時は「理屈で考えること」が大事だとおしゃっていました。
当たり前のことだが、多くの人がそれをできていないといっておりました。
森永さんの話は全てが一貫しておりました。税金の話の他にも、名目GDPについて、消費指数の話をしてくださいましたが、事実の後に聞き手が理解しづらい部分の補足説明、想定される質問に対する返しとその資料を用意しておくなど、理屈で考えることを徹底しているように思えました。
学生部の方からも「森永さんは国会などの有識者会議に呼ばれることはありますか?」と質問させていただきました。それに対して、「そもそも有識者会議は主流の人しか呼ばれないから、異端の私が呼ばれることはない」とおっしゃっておりました。それに続けて、「そもそもあそこで呼ばれる社長とか偉い方々は、デフレ経済を勝ち抜いてきた、ミクロ視点の成功者たち。しかし今必要なのは、マクロな視点でインフレ経済を勝ち抜くことができる人を呼ぶべき」と淡々と回答してくださいました。
森永さんのお話には説得力があり、興味深い話ばかりでした。これも理屈で考えているからこそ説得力があるのだと感じました。
経済の話を中心にお話してくださいましたが、それ以上にこれから何かを考えていく上でのスタンスの面でとても学ぶことが多かったです。
私も理屈で考えることを意識してこれから様々なことを行っていきたいと思います。
最後になりますが、三重まで足を運び貴重な講義をしてくださり本当にありがとうございました。